ここ惚れ ワンワン! my treasure その2 ”飛鳥美人のほっぺ”の巻

上野の国立博物館に法隆寺宝物館という建物があります。
そこに伎楽面という大昔の仮面が展示されているのをご存じの方は多いかも知れません。
でもそこに美人がひとり住んでいるのは知ってますか?

えっ?呉女の仮面のことだろうって?お詳しいですねっ!

でもそうじゃないんですよぅ。。
ほら、いるでしょう?
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いやいや、このゴツいおっさんじゃないですよ、、
ジャーン!!(拡大図)
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肉感的なイイ女でしょっ?
この面は未完成品のため、飛鳥時代の工人が描いた落書きが残ってるんですよ!

7世紀後半から8世紀の初め頃、有名な高松塚古墳とほとんど同時期の絵です。。
この少し後になると正倉院の「鳥毛立女屏風」みたいに
同時期の唐の影響を受けたふくよかなしもぶくれ顔が美人の基準になっちゃいます(悲)。。

唐でも7世紀には細身の美人が流行してたので(壁画や陶俑で分かるんです~)
これも工人の個人的な好みというより、国際的な美人顔だったのかも。

その後はずぅーっと「源氏物語絵巻」に代表されるような
引目鉤鼻のぷっくらかわいい顔が流行して、
この手の艶めかしい美女が再登場するのは桃山時代まで待たなくてはなりません。。
 (MOA美術館の「湯女図」なんかが典型的な例ですね) 

だいたい日本人の女性の好みって

   先進国からセクシーなタイプが到来 ⇒
      しばらくそれに憧れるが、次第に可愛ゆくロリコン化したタイプに落ち着く


って経過をたどる気がします。
好きな顔のタイプは変わっても、日本人の性向みたいなのは変わんないのかも。。

飛鳥時代にささっ、と数分で生を吹きこまれたこの美女、、
 数日で削り取られるはずだったのかも知れませんが
なんの因果か1300年も長生きして世の(ごく一部の)男性を魅了し続けることになりました。。
でもだんだん影が薄くなってるような気がするぞ~(気のせいか?)
彼女に会えるのも今のうちですよ!

どの面に描いてあるかですって?それはご自分で探してみて下さい。楽しいですから。。

伎楽面は春・夏・秋に一ヶ月程度ずつ展示されます。
今秋は10月30日~11月25日まで。
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by brevgarydavis | 2012-10-30 09:51