探訪・セゾン現代美術館 (長野県軽井沢町)

本当に、本当に久しぶりに軽井沢にあるセゾン現代美術館に行ってきました。

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少しだけ建物の古びた、かつてと同じ美術館がそこにはありました。

もともと
池袋が企画展を担当し、
軽井沢がコレクションを収蔵するという
両輪で活動を展開していた美術館。
池袋のセゾン美術館はすでになく、おそらくはこの館の収集活動も停滞しているのでしょう。

セゾン文化の一翼を担って一つの時代を作った美術館が、
バブル後の長い残照を静かに耐えているようにも見えました。


軽井沢と西武との関係は昨日今日のことではありません。
大正7年、早大を出て間もない堤康次郎が借金をして軽井沢に広大な土地を買ったことが
外国人の避暑地だった軽井沢が日本人の別荘地になるきっかけともなり、
後の西武が大を成すきっかけともなりました。
かつては西武秩父線を軽井沢まで延伸するという計画もあったと言います。

昔の静かな軽井沢が懐かしいという人も、昨今のアウトレットモールが目当ての人も、

私のように軽井沢と言えば、
ジョンレノンが訪れた喫茶店があるとか
マン・レイやジャスパー・ジョーンズが展示された美術館があるとかいうことが
なんだかとっても格好良く思えた時代を思いおこす人も

結局西武によって誂えられた舞台の上で遊んでいただけなののかも知れません。


今回セゾン現代美術館に行きたくなったのは
一つには一昨年の展覧会「遭遇、カオスにて いつの過去もかつては未来だった」
において以前から見たかった作品が展示されていたのを知ったから。。

それは遼三彩の羅漢像(今回展示されている訳ではありません)。。
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セゾン現代美術館はあまり知られてませんが、
多くの日本画や古美術も収蔵しています。
もともと堤康次郎が設立した高輪美術館
(今のエプソン品川アクアスタジアムの辺に
ありました)が前身だったためです。
私はそれらはほとんど展示されない幻の
コレクションだと勝手に思い込んでましたが、
過去の展覧会の記録を見ると
時には展示されることもあったようです。

分かったような気になっている美術館も
時々は再訪しなければ、と思った次第。

(この羅漢像については長くなりそうなので
 又機会を改めて書くとして)


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もう一つ行くきっかけになったのが
今年の四月にここで収蔵していた「大黒天立像」が
文化庁に売却(2億2890万円)されたという記事を
読んだこと。

美術館が収蔵品を国や他の美術館に売却することは
そんなに珍しいことではありませんが、
なんとなく胸騒ぎが...(ゾワゾワ)

今のうちにロスコやキーファーをもう一度
見ておかなければ..という根拠のない焦燥に
突き動かされて一日を割くことになりました..
(行ってみたら杞憂のようでした(ー。ー)フゥ)

(この大黒天立像もとても興味深い作品なので
 また機会を改めて書きます)




今回の軽井沢訪問、またしても沓掛時次郎饅頭は売り切れで(x_x;)、
おみやげに買ってくると宣言した周りの人たちに禍根を残すこととなりました。


セゾン現代美術館は11月26日から冬季休館に入り
再開するのは来年の四月中旬からです。。


http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BB%E3%82%BE%E3%83%B3%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%82%92%E5%A4%A2%E3%81%BF%E3%81%9F-%E6%B0%B8%E6%B1%9F-%E6%9C%97/dp/4022505389
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by brevgarydavis | 2012-11-12 02:49