知らないうちにあなたも買ってます。。(日本絵画編)

前々回に近年小川家から国にかなりの作品が譲渡されたことを書きましたが、、
それ以外にも意外と日本国は文化財を着々と買い入れてるんですよ。。
これは国立博物館の購入費(4館で数億~十数億位)以外にも文化庁に国宝重要文化財等買上予算というのがありまして、

    「日本文化史上重要な作品が近い内に売られたり散逸しそうだという情報をキャッチ!」
  ⇒「文化財保護の観点から購入候補をピックアップ」
  ⇒「緊急性の高いものから順次計画的に予算を振り向けて購入」

という仕組みができてるんですね。
長い間20~25億円くらいの年間予算額がありましたけど、最近は十数億円に減額されてるようです。
昔は文化庁に作品が溜まると随時国立博物館に移管されてたんですが、2001年度からは国立博物館が独立行政法人になったので簡単には管理替できなくなったみたい。ま、作品は博物館に預けられてるので見る方からすると大差ないんですが。。

近年日本美術は西洋美術や中国美術ほど高額ではないので、20億円もあれば大概の作品は買えるんですが、、買えなかった数少ない作品の一つが伴大納言絵巻(出光美術館蔵)。
以前東博にいた先生に伺ったところによると、ずっと東博に寄託されてたので是非入手したかったんだそうですが文化庁の購入予算では出光に勝てなかったとのこと。。酒井家(小浜藩主の子孫ね)の方々が3人そろって長者番付に載り話題になりました(3巻本だから仲良く1巻ずつ相続したんでしょうね...)。でも国や地方自治体に国宝・重要文化財を売る場合は非課税扱いになるので文化庁の予算と出光に売った金額とでは大差ない気がするんだけどな~?ちょっとでも高い方にってことでしょうか。。

で、近年国(国立博物館含む)が購入した書画でめぼしいものを挙げて見ると、、

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左上から順に、、

 「麻布山水図」、58×69cm、8c 【3億1500万円で九博が購入】
 「地獄草紙(第8段;沸屎地獄)」、26×104cm、12c 【2億円で奈良博が購入】
 「仏涅槃図」(長保寺本)、233×158cm、13c 【2億8140万円で文化庁が購入】
 「九相図」、32×495cm、鎌倉末期 【3億9900万円で九博が購入】
 「浜松図屏風」、(各)160×356cm、15-16c 【6億8333万円余で文化庁が購入】
 曾我蕭白筆「群仙図屏風」、(各)172×378cm、1764年 【4億1475万円で文化庁が購入】
 与謝蕪村筆「新緑杜鵑図」、153×79cm、18c 【1億8900万円で文化庁が購入】
 伊藤藤若冲筆「石峰寺図」、72×102cm、1789年 【3675万円で京博が購入】
 長澤芦雪筆「厳島八景図」(全8図)、34×47cm、1794年 【2億6000万円で文化庁が購入】

ってな感じですね(どれも大好きな作品だぁ~)。。
他にも「病草紙断簡」や「南蛮屏風」など様々な作品が購入されています。

何億円なんていうと別世界の話みたいですが、
皆さんの税金で買ったものですから皆さんのものでもあるんですよ~
例えば蕭白の群仙図屏風なら、一双13平方メートルの内、
人口で割った0.1平方ミリメートル位(点だ...)は確実に自分のものと思っちゃって良いはず!!

私はいつもうちの屏風ちゃんと管理してくれとるかいな、って目線で見に行ってます('ー') フフ
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by brevgarydavis | 2013-02-09 15:22