ヽ( ´ー`)ノ ~♪ 「さようなら、クールベさん!」 (´゜,_ゝ゜) 「オーヴォワーゥ、アシウージ!」

村内美術館を代表する名作、クールベの「フラジェの樫の木」が4億5千万円余でフランスの
クールベ美術館に売却されることになったようです。

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                クールベ「フラジェの樫の木」、89×111cm、1964年

村内美術館、なんだかんだで7~8回は行ってるかな~。なかなか居心地の良い美術館ですよね。
もっとも村内美術館が目当てだったのは最初とリニューアルオープンの時くらいで、他は東京富士美術館に行ったついでに、というのが多かったですが...いや、でも二館あるから遥々八王子まで行く気になるんですよ~帰りはいつも村内の送迎バスにお世話になりましたし。☆(*^_^*) 謝々。

今回も学会美術館のアーモリーショー展いつまでだろ?って検索してたら、ついでに見た村内美術館のホームページに曰く、「フラジェの樫の木」は故郷に戻ることになりました、って!?
はぁ??よりによってあの「フラジェの樫の木」が??
 (より詳細な情報は”美術展命の男のブログ”さんのページが詳しいのでそちらを参照して下さい)


初めて村内美術館へ行ったときは、家具店の中という恵まれない環境(失礼!)にもかかわらず、ホントに19世紀のフランスの田舎を巡っているような不思議な感覚に陥ったのに驚いたものです。
美術館であんな気分になったのは後にも先にもその時ぐらい...その頃は展示品もバルビゾン派の佳作に限られていてコレクションに統一感があったからかも知れません。
 (人がほとんど入ってなかったてのもあるね...)。

その後次第に印象派などのコレクションが増えていくのにつれて(勿論美術館的には目出度いことなんでしょうが)、そうした時代を髣髴とさせる雰囲気のようなものは薄まっていった気がします。
ですから10年位前から、モネやピカソ、マネなんかをポロポロ手放し始めた時にも(途中でクールベのシヨン城を買ったりしたこともあって)それほど残念とか心配する気持ちにはなりませんでした。。

それが今回は「フラジェの樫の木」ですよ!!
個人的に好きな絵ということで言えば、同じくクールベの「ポドスカーフに乗る女」やコローの「ヴィル・ダヴレーのカバスュ邸」の方に心が傾きます...けれどもこの「フラジェの樫の木」はまさに村内美術館の魂とも言うべき作品じゃないですか!これがあることがどれだけ館の声価を高めコレクションに千金の重みを与えているか分りません。。

しかしまぁクリスティーズに出したマネの「芍薬」が10億円超で落札されてまだ3年も経っていないのに看板のクールベ売んなきゃならないなんて大丈夫なんでしょうか?!(どう考えてもヤバいさぁ~)
館の運営資金を調達するなんていう段階はとっくに超えちゃってますよね~10億あれば村内程度の館なら20年は余裕で運営できるはず...明らかに本業の損失を埋めるための売却としか思えません...
多摩地域の雄として君臨してきた村内ファニチャーアクセスも真向かいにできたニ×リのお値段以上攻撃には膝を屈せざるを得ないということですか?!(ニ×リさんもやり方がエグいわ!)

我が国ではあまりにも美術館の存亡が激しいので閉館した時にがっかりしないように、コレクターが亡くなってしばらくしても大丈夫なのを確認するまではホントの美術館じゃなくてお金持ちの私物を好意で見せてもらってるだけだ、と思うことにしてるんですけど、村内くらい親しんだ館が無くなるのはやはり残念ですね(いやいや、まだ無くなってませんし村内さんもご健在です...ヾ(^-^;) スマヌ)。。
村内道昌氏が優れた収集家であることは、手放した作品が皆入手時より大幅に高値で取引されていることでも分りますが(今回のクールベも1987年に5849万円(42万ドル)で入手したものです)、背に腹は替えられないということなのでしょう。。私が行った時も3回に1回位は美術館でうろちょろされてるのを見かけましたから本当に絵が好きで美術館にも愛着を持ってらしたのだと思いますが...

b0283699_22124364.jpgしかし樫の木も八王子の家具屋さんに収まっているよりも故郷近くの立派な美術館に里帰りした方が幸せなのかも知れん。
90年余りフィラデルフィアに、25年ほどハチオウジに移植されてましたからガリアの地に戻るのは久しぶりですね。
まだ村内美術館行ったことないって人は今のうちかもよ。

個人的なお勧めはブーグローの肖像画。
ブーグローと言えば少女や母子を肖像画っぽく描いた風俗画や官能的な神話画が良く知られていますが、実はマジメな肖像画が一番レベルが高い。
風俗画ではどうしても19世紀的な甘ったるい通俗性が鼻に付く画家ですが、肖像画では直接的にはアングル、遡れば今西美でやってるラファエロの最後の直系と言っていい見事な技法が素直に堪能できます。。
え?これは確かにあるんでしょうねって?そこら辺は自己責任で確認して下さいな..

W.A.ブーグロー「モントロン伯爵夫人の肖像」、111×76cm、1864年
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by brevgarydavis | 2013-03-19 09:13