「おーい引っ越すぞ!」「又?今度はどこさ?SANAA??異国かい!?」

なんか微妙に忙しくてブログ書くのがおっくうな感じ..毎日更新してる人とかホントに偉いですよね。。
机の上の紙に書きたいネタ忘れないようにメモしてるんですが、数えてみたら40以上溜まってます...
でも半分くらいは終わっちゃった展覧会のネタなんでボツだな~。
くだくだ知ってること書くんじゃなくて、自分なりの感想とか発見を簡潔に書かなきゃいかん(反省)。。

で、今回は2~3週間前にパンフレット貰ってすこぶる感心した、
平成27年度開館予定の「すみだ北斎美術館」の感想など。。

墨田区が来日中に急逝した故ピーター・モース氏の北斎コレクションを取得し、北斎を記念する美術館を建てようとしていることはご存知の方も多いでしょう。
2009年には公募型プロポーザルで設計者が妹島和世建築設計事務所に決まりました。
 (あ?今気づきましたけどSANAA 【妹島和世+西沢立衛】 じゃなくて妹島さん単独なんですね)
プロポーザルの時はイマイチぴんと来なかったんですが、改めてよく見てみるとこれはかなり優れた
建築になりそう。期待が膨らんできましたよ!

b0283699_1622711.jpg左図のようにスリットで分割された多面的な外観が特徴。外壁の淡く反射するアルミパネルはルーヴル・ランスと似たイメージかな。

1階部分はスリットの開口部が東西、南北に十字型に貫通していてどの方向からでも自由にアプローチ(通り抜けも!)できる、いわばピロティ的な造り。


スリットというとむしろ密閉性の表現として使われる場合が多いですが、大きく切り取ることによって周りに開かれた雰囲気の演出とするというのは妹島さんならではですね。さすがだな~と脱帽。

1階部分はフリーゾーンにして四隅の”柱”の中にそれぞれエントランス、図書室、講座室、荷物用エレベータを配置し(上手い!)、2階は学芸員室・収蔵スペースなどスタッフオンリーのフロアーで、3,4階を常設・企画展示室とするプラン。
本当は展示室はワンフロアーの方が望ましいでしょうが、これは所与の敷地の問題だから建築家としてはどうしようもないですね。プロポーザルの時のパースでは床にアップダウンがあるように見えたので、新美南吉記念館の例を思い出して不安を覚えたんですが、今回のパンフレットでは平らな床面になっているようでその点は一安心。

一方、強いて残念な点を挙げるとすると、建物に浮世絵や北斎を思わせるところはなく墨田区のこの場所だからというサイトスペシフィックな特徴も感じられません(まぁ江戸っぽい雰囲気にするには隈研吾氏の馬頭広重美術館みたいに和風モダンな造りにする以外方策はなさそうですが)。
いや、それが残念ということではなくて、どこか緑に囲まれた美しい場所に写真美術館としてでも建てられればもっともっと傑作建築として世界的に評価されただろうに...という点が惜しい!

以前建設地が緑町公園に決まった時にわざわざ見に行きましたが、別に悪い場所でもないけど墨田区内にももっと良い場所たくさんあるのにな~というのが正直な感想でした。浅草からスカイツリーへの動線上、墨田公園の近くとかね。。
大体23区内の公立美術館は空いてる都有地や区有地に地域のバランスなんかを考えて建てられたりするのではっきり言ってどこも碌な立地じゃないんですよね~。文化施設は商業施設と同じくらい立地が大切だと思うんですが...

個人的には数百点くらいの中途半端なコレクションでもって保存上展示期間が限られる浮世絵の美術館を建てるのは感心しないんですけど、まぁ北斎の美術館をつくるとすれば小布施や津和野より墨田区の方が相応しいのも明らかな事実。一生のほとんどを墨田区と台東区のあたりで過ごしたわけですからね。せめて開館までに収蔵品を充実させて欲しいものです。

たばこと塩の博物館も近い将来墨田区に移転しますし、私もそろそろ墨東に引っ越してみようかな~。
あ、そんな金も暇もないか...(>ε<。 )


(悲報) 以前クールベの記事で心配していた村内美術館ですが、やはり6月25日で実質閉館と
      いうことになりそうな模様。コレクションの行方が気になりますね...
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by brevgarydavis | 2013-06-02 00:07