春ガ恋シイ秋ノ夜長。。

海の向こう、大英博物館で日本の春画展が開催中ですね。
2,3年前に大英博から春画の図録出てたので、その時展覧会もやったのかと思ってたんですが、
今回が本番みたい。すぐに日本でも大差ない値段で図録買えるのはアマゾン様々です。

春画、すごく好きって人いますよね。。私はそれほどでもありませんが(いや、ホントですよ)。
昔は「欧米じゃ春画も芸術って認められてるのに日本では...」なんて憤慨してるマニアの方も多かったですが、そもそも日本で出てた本が怪し過ぎだった..「禁断の浮世絵秘画」とか「Y氏秘蔵○○」とかさ。
印刷もケバケバしい色彩全開で、局部には■や□がペタペタ。古くさいエロ本にしか見えんかった。

でも20年くらい前からですかね、質の良いマジメな複製本が出始めたのは。
私もなるほどこれは素晴らしいと思い直して、結構熱心に見た時期もありましたけど、一通り傑作を見た後はちょっと飽きてきました。人体の絡み合いなんて割とワンパターンですし、同じ浮世絵でも役者絵や名所絵に比べるとどうしても外の現実世界への広がりにも乏しい。
それに展覧会で実物を見る機会がほとんどないってこともあります(考えてみると私も本では沢山見てますが、実物の春画は数点しか見たことありません)。

しかーし、、そんな私でも秋の夜長、一時二時過ぎても頭が冴えちゃって眠れない夜なんかに、
手持ち無沙汰ついでに春画の図録をパラパラめくってみることが時々あるんです。
目的はエロじゃなくて(いや、ホントだっつーの)、
春本の文章。。
春本は口語調で平仮名ばっかりなので、昔の字読むのが苦手な私でも簡単に読めるんですよ。

たとえばウタマロ最後のマスターピース 『絵本笑上戸』。
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【喜多川歌麿 『絵本笑上戸』(色摺半紙本3冊)、享和3年(1803)頃、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館蔵】


    (男) えゝもう喰ってしめへてへほど可愛いくってならねへ。
        客人がハラを立って帰りやぁこっちはマラを立ってこうしてゐる。
    (女) おめへほど可愛い男をもふ五六人ほしい。そうして夜昼続けてさせていたい。
    (男) なるほどさう好きでなけりやぁおめへのよふにはやるめへ。


どうですか..このおバカっぷり。。天下泰平というか、お江戸の夜は今宵も平常運転というか...
 (これでもこれは比較的オチがある方で大抵はもっとずっと下らないのです)

西洋や中国の昔のエッチな本というと、ちょっとこじゃれた文学を衒ったり往年のフランス文庫のような(読んだことないけど)エロ一直線の文章が多いような気がしますけど、江戸の春本はなんだか隣りのバカップルが交わしてるピロートークみたいで親近感ありすぎなのです。
縄文人も古代エジプト人もこんなアホなこと話しながら夜を過ごしてたんだろうな~みたいなね..。

ハレとケでいうと褻の寝物語。。
日常性を描いた文章の普遍性と言いますか、人間なんて何千年たっても所詮こんなもんだよな~っていう安心感や笑いがあって、秋の夜長に何となく物寂しくて寝付けなかったり無聊をかこったりしてた私の頭もトロ~ンと眠くなってくるのです。

春画には絵柄的に素晴らしいものも勿論沢山あるんですが、今日もなんだか瞼が重くなってきたので、
それはそれで又のご紹介ということで...。
では皆さんもおやすみ..な...さ...o(__*)ZZzz
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by brevgarydavis | 2013-10-21 01:39