ここ惚れ ワンワン! my treasure その1 ”美脚は生が一番”の巻

いかん、いかん、
どーも美術館や展覧会をマジメに紹介すると、愚痴や文句が多くなってしまう。。

んー、どうすれば...あっ!名案を思い付きましたよ!
自分の好きなモノを紹介して、それがここで見られるよ~って形にしたらいいじゃないですか。
そうすれば幾らでも簡単に書けるしね~

というわけで
記念すべき第1回はサントリー美術館の酒伝童子絵巻です!
 (普通は酒呑ですが酒伝・酒顛・酒天・朱点などいろんな書き方があります。読みはどれも「しゅてん」)

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   『酒伝童子絵巻』・中巻 (絵)狩野元信工房・(詞書染筆)定法寺公助 大永2年(1522)

え?、なんでこの作品を取り上げたかって?
そんなこと聞かないで下さいよ~そりゃ、足ですよ、足!
わたくし変な趣味はないんですが、これは日本の古美術の中では
一番キレイな足だと思います(キッパリ)。
彼女スタイルいいですよねー? あまり肉体を露わに描かない日本美術では出色。。
まぁ、無惨に切られちゃってますけど...盃に注がれてるのは被害者の血です((( ;゜ Д ゜)))
 (でも鬼退治に来た頼光も喰っちゃってるぞ、オイ...鬼を騙すためとは言えいーんかい...)

絵師の狩野元信(1476?-1559)は、お父さん(正信)の跡を継いで
狩野派ゼネコン化の礎を築いた狩野派の2代目。
孫の永徳、そのまた孫の探幽と隔世遺伝で桃山・江戸の様式を作った天才が続きます。
それぞれ素晴らしい作品があるのでおいおい紹介していきたいと思いますが、
私は元信が一番好きですな。

「酒伝童子絵巻」はサントリー美術館の「お伽草紙―この国は物語にあふれてる」展で
展示中です(11月4日まで)

  ただ3巻あって巻替えもあるのでこの場面が出ているかどうかは分りません。
  無責任ですいませんが、他にも面白い作品が多数あるので是非足を運んでみて下さい!!
  あ、下巻には鬼退治を終えた頼光たちが
  血まみれで斃れている被害者の骸を発見する場面もありますよ!
   (頼光が俺この娘喰っちゃったよ...みたいな顔してます...)
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# by brevgarydavis | 2012-10-29 23:10

ぶるっ!東京国立近代美術館がプチリニューアル!

ぎょーさん広報打たれてるので美術好きの皆さんはもうご存じでしょう、東近美のリニューアル。。
還暦だそうでございます(祝)。。というわけで早速行って見ましたよ。

ずうっと昔、吹き抜けをくるくる廻って観覧した時代からもっと個室感があった方が
作品が見栄えするのになーと思っていましたが、ようやくその方向での改修が実現しました。

居心地が良く作品が美しく見える展示室、これぞ業界永遠のテーマ。
 しかーし、しかしですよお立会い、、それを実現するには
壁の色・質感、照明、部屋の大きさやプロポーション、天井の高さ、床の仕上げ等々
 全てにおいて繊細な心配りが必要。
さらには展示のし易さやスムーズな動線、部屋割りの可変性など機能面からの要請もあります。
 趣味・見識とも申し分ないお大尽が独断で理想を追求できれば良いのでしょうが、
現実には会議会議で、
 まぁ、こんなもんか...的な妥協が積み重なってできていくのが私たちの美術館。

間然する所がない展示室になかなか巡り合えないのも無理はありません。。

今考えると谷口先生の時代には動線がやたら重要視されていたような気がします。
 かつての近美も、連続するブースを移動しながら見ていくイメージ。
アートフェアなどにはいいかも知れませんが、
 壁の額縁効果・部屋の別世界感が弱くて落ち着いて絵と向き合えませんよね。
ペナペナの可動壁に囲まれて劉生も彝もなんだか安っぽく感じたのを覚えています。
 でもポストモダニズムに至る時期の建築の酷さを考えると、
機能主義が力を持っていた最後の時代に作られたこの美術館はもう立派な東京の財産です!
 (残ってるのは外側だけみたいなもんですけど...)

建物が設計された半世紀近くも前には
展示作品に対してもよりコンテンポラリーなものという意識が強かったのかも知れません。
世間には権威主義的な風潮もまだ残っていて、
だからこそそれを打破しようという理念だけは風通しの良かった時代。。

しかし今ではこの館の常設展に出る作品は歴とした名品になり、
そうした身軽な扱いは似合わなくなりました。
10年前の増改築、今回の展示室リニューアルもそうした意識の変化を追認しているような気もします。


で、今回のリニューアルですが、、展示室自体の出来はまぁ上々かと。

みなさん、どう思われましたか?

ただ日本画の展示をどうするかは難しい問題ですよね。。
今回は照明上の観点から別展示室にしたという点が強調されてましたが、
その展示室がイマイチな感が否めず(前とあんま変わんない)。。。
和洋折衷のニッポン国。。畳敷きの展示ケース作ったり様々な試みがダメだこりゃ..ってことで
消えていきましたけど...いまだ解決の糸口見えず。。

どの作品を展示するかっていう点では平凡すぎるかなぁ~いや名品展だから仕方ないのか?
大体この館は、この壁にこの作品とこの作品並べたらスゲーんじゃね?的な学芸員の意欲が
あまり感じられない所。。
名品をバランス良く並べるのも国立館の役割かも知れませんが、
常設に戻った時にはもっとぶるっとくる展示に挑戦して欲しいものです。

一番がっくりきたのは、重要文化財がまとめて恭しく展示されてたこと。
おまえら文化審議会の犬かぁ~!(まぁ国の機関だかんな~)
 一般の人にアピールして入館者数かせごうってことなのかも知れませんが、
美術館の壁は学芸員が自らの価値観を見に来た人にぶつける場であって、
 観客や国に媚びる場ではなーい!って少なくとも東近美くらいには思って欲しいんよね、全く。。

2~4階の名品展と1階の50年代の美術との落差も印象的。
50年代はみんな真剣で暗ーい時代だったんだな~
ん?いやいや、それは30年代も40年代もそれぞれそうだったはず...
展示の仕方や数によっていかに時代の文脈が浮き出るかということか...。

あ、そういやぁ図録は酷過ぎますよぅ。
展示作品の一部しか載ってないし解説もおざなりだぜ!手間かけらんかったのかな~


はっ!いかんいかん、長々と管を巻いてしまいました。。
次回からは短く楽しく書きますよ!!
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# by brevgarydavis | 2012-10-27 11:22

渋谷でファッション対決!?探訪・古代エジプト美術館

前々から行ってみたかった渋谷のエジプト美術館にようやく行って参りました。。
こっ、これは...東京では久しぶりの珍美術館だぁ

アクセスは良いです。地下鉄で行く人は渋谷駅13番出口から出て山手線をくぐって3分位。
全く普通のマンションの8F。
エレベーターのドアが開くといきなりインディジョーンズ風のお姉さんがお出迎え。

「これから約1時間のエジプトミステリーツアーにご案内しま~す。よろしいですか?」って..(困)...
  このあと古賀政男音楽博物館にも廻る予定だった都合上、、、
「すいません。。普通に廻って見学していいですか?」
「えっ?」...お姉さん、明らかに不満そう...
ビデオだけはどうしても見ろというのでエジプト紹介のVを5分ばかり視聴
  (あとで考えれば古賀メロディやめてもガイドツアーお願いするべきでした。。
   みなさん時間に余裕を持って探訪されることをお勧めします。)

展示室は普通のマンションの部屋3室くらいのスペース
ビデオ見て隣の部屋に行ったら、ん?マネキンが...じゃなくて身のの子だぁ~!
そう、 古代エジプトvs渋谷系 お洒落バトル が
人知れず東京の一隅で勃発中なのです!!
って言われても...
こんな若い子(けっこうカワイイ)と話すのも久しぶりだな~という
よこしまな感想しか浮かばない客観的に見ればどうみても中年のおっさんの私(汗)。。
さっきのインディジョーンズにもついてきてもらえばよかった。。。

「奥の部屋を探検して来て下さい」、と懐中電灯貸してくれる渋ギャル嬢
そこには立派な木棺(プトレマイオス朝)が!!

古代エジプトの木棺っていいですよね(石棺も)
日本では松岡美術館(第21王朝)と澤田政廣記念美術館(プトレマイオス朝)のが
優品として良く知られてますが、ここのもそれに匹敵する美しさ❤
といっても図像の意味や時代による変化など基本的な知識もないので、はぁ~と感心するばかり。。
もうちょっと勉強してまた出直して来ようっと。

戻ってくると「秘密の小部屋は見ましたか?」とお嬢ちゃん。
鍵を渡されて再び探検に向かうと、そこにはギョッっと驚くサプライズが!!
 (是非ご自分の目でお確かめ下さい)

最後にお土産としてパパブブレの飴(さすが渋谷や)を幾つか渡してくれて探検終了。。
いやぁ子供騙しみたいですが結構楽しめましたよ。。
でもマンションから出たあとキャバクラにでも行ってきたような気分になるのは何故だろう...

古代エジプト美術館は菊川さんという若い方のコレクション
主に日本国内にあった作品を収集されたそうですが、木棺以外にも中々良いものがあります。
ここ10年位は海外でも中近東の古代遺物はモノが払底して
こんなモノがこの値段?って位に高騰しているので
国内で集めるというのは賢明な収集方法だったかも知れません。

昔オリエント美術館でやった古代エジプト展で、おぉ日本にもこんな作品があるのか
と感銘を受けた作品はあとから考えると大概神慈秀明会のコレクションでしたね~
大嶽美術館の大きなバストも印象にのこってるんですけど大嶽美術館って今でもあるのかな~
って昔も行ったって人、聞いたことがない...コラン展で所蔵先として見た記憶がある位。
確か府中あたりにあったはずですがなにか御存じの方はお教え下さい。

あっ、ファッション対決展は11月18日まで。。ギャルに会えるのは今だけですよ!!
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# by brevgarydavis | 2012-10-24 19:21

杏雨書屋、道修町移転!

来年の秋に杏雨書屋が道修町の旧武田薬品本社ビルに移転するとのことです。。

これまでは十三の武田薬品工場内にあったので
文庫のゴージャスな内容に比して殺風景な印象は否めませんでしたけど
今度はより大阪の中心に近い場所みたいなので遠方からでも行き易くなりそうです❤。
 (私は一回展示を見に行ったきりの素人ですが...)
建物も昭和初期の堅牢な造りでふみくらには好適のようにお見受けします。。

杏雨書屋と言えばその筋の方々には十三の本草秘密基地的な人気を誇る大文庫

東洋医学・本草関係の古典籍ではまず無双
加えて内藤博士旧蔵の漢籍善本、近年公開されて斯界を驚愕させた敦煌秘笈、
実躬卿記や春記などの古記録から磧砂版大蔵経まで
古書好きなら目録見て家で一杯飲んでる位が無難でしょう....
  行ったら生還できなくなりそうな恐ろしげな場所です....

今も資料は盛んに購入していて、去年も小曾戸(洋氏?)文庫を2億数千万で購入!
まぁナイコメッドに比べりゃ安いもんか....
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# by brevgarydavis | 2012-10-22 11:56

東近美・西美新収蔵作品

国立西洋美術館がセザンヌの「ポントワーズの橋と堰」(1881年、20号、V316・R500)
を8億円(1029万$)で購入!
何年か前のクリスティーズで800万$弱だったもの。円高が進んだせいで円建てではその時と
ほぼ同額ですが西美の買い物としては過去最高額です!!
クリスティーズのサイトで見るとあまりぱっとしませんが、他のカタログで見ると中々好い感じ。
早く実物をみて確認したいな~(年末までには展示してくれると期待)

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ただ今持ってる「ジャ・ド・ブッファンの眺め」とかぶるなぁ~将来人物画や静物画、誰か寄贈してくれれば
バランスとれるんだけど...
昨年度カテーナとティツィアーノ無理して買っちゃったから2,3年金欠かと思ったら、いきなりの8億円!!

東近美も一昨年に続いて盛田コレクションから
1925年作のミロ「絵画詩(おお!あの人やっちゃたのね)」を購入(価格不明)(2億1千万円と判明)。
早くも新装オープン展に並んでましたよぅ。
カタログで見るより実物は結構汚れてますけど、いい時期の佳作であることは確か。
日本の昭和前期の美術にシュルレアリスムが与えた影響は非常に大きいから
近美としてはその手の作品の所蔵がなかったのがおかしい位(あ、タンギーがあるか)。

ほかに藤島武二「山上の日の出」(8000万円)や
青木繁「女の顔」(6000万円、福田たね嬢を描いたあの絵?)なども買っちゃった様子!

民主党の仕分けで言いたいこと言ったら購入予算どーんと増加しちゃったから不思議なもんですね。。
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# by brevgarydavis | 2012-10-20 15:40