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探訪・AFRICAN ART MUSEUM (山梨県北杜市)

ふぅー、風邪をひいてダウンしております。
熱は38度もないくらいなんですが、咽喉はヒリヒリ、鼻はグジュグジュ、関節が痛いです(泣)。。
休んで徒然なためブログ書いて閑をつぶすという...。
急に朝晩冷え込むようになってきたので皆さんもお気を付け下さい。。

というわけで、、

しばらく前ですが、山梨のAFRICAN ART MUSEUMに行ってきました。。
探訪・AFRICAN ART MUSEUM (山梨県北杜市)_b0283699_20223.jpg

交通はちょっと不便、
最寄の中央本線の長坂駅からでも歩くと30分位はかかります。
清春白樺美術館の近くといえばおおよその場所がお分かりになる方もいるでしょう。
車で行かないとキビシイかも。。

  伊豆にもアフリカンアートギャラリー(現在は感・無・料という名前で活動されてるようです)
   っていう所がありましたが、あそことはまた別の美術館です。



で、もしかしてもしかするとこれはすごい美術館じゃないの?
という気がふつふつと...。
じゃないの?としか書けないのは私のアフリカ美術に対する知識が貧弱なためなんですが、、、
 むむむ、だれか詳しい方教えてくれませんかぁ~

特に仰天したのが イフェとベニン(共にナイジェリア)のブロンズ彫刻のコレクション。。

 短い字数でちゃんと説明するのは無理なので、適宜書物やネットを参照して欲しいのですが、
 イフェでは12~15世紀頃、ベニンでは16~18世紀頃を中心に
 卓越した写実的なブロンズ彫刻が作られました。

 イフェのブロンズは極めて希少で
 大英博物館が出している小冊子にもナイジェリア国外にあるイフェのブロンズは大英博物館に
 ある1点だけ(1938年に出土した17点の内の一つ)と説明されています。
 確かに他のアフリカ美術を収蔵している美術館のカタログ等でも全く見たことがありません。
 

 ベニンのブロンズは古くから僅かにはヨーロッパでも知られていたようですが、
 なんといっても広く知られるきっかけになったのは、
 悪名高い1897年のイギリス軍によるベニンシティの略奪
 (大英帝国から見れば英国人殺害に対する懲罰的報復)から。。
 略奪された2000点余の文化財のうち、かなりの部分が遠征費の足しとして売却されたため、
 現在では大英博物館以外にも、多くの博物館や個人が所有するところとなっており、
 時折数千万円というような値段でオークションに登場することがあります。

で、そのイフェやベニンのブロンズがここにはごろごろあるんです!!
探訪・AFRICAN ART MUSEUM (山梨県北杜市)_b0283699_159632.jpg
最初見たときは、え!?レプリカ?って
思いましたよ(失礼な話ですが...)
なにしろナイジェリアの国立博物館にあるものにそっくりだけど、より大きくて立派なものがあるという極めて怪しい状況。。
彼の国にあれば国宝中の国宝として扱われる
こと間違いない品々。。
 それが、こんな所に??(度々失礼。。)

でもいくら見ても贋物に見えない...
  図録を買って家で本物の図版と比べて
  みましたが、、違いが分らぬ...

うーん、そもそもアフリカ美術に対する私の知識では、とても鑑識することなど無理。。
図録ではカーボンテストで15cや17cの結果が出ているとの説明ですが、ブロンズのカーボンテストってなんだろう??
内部に煤でも残っていてC14のテストをしたということでしょうか? 


思い当たるのは、骨董屋さんを訪ねる、みたいな新書で東京かんかんの小川弘氏が
店で一番貴重なものとしてイフェのブロンズなるものを紹介していたこと。
そのときもホントに?って思いましたけど、、もしやこれは新しく盗掘されたものが小川氏ルートで日本に来てるってことでしょうか??

ブロンズ以外の展示作品もしっかりした時代のある極めて質の高いもののように思われます。


アフリカンアートミュージアムは伊藤満氏という以前資生堂宣伝部におられた方が
開設した美術館。

アフリカ美術が1800点、それ以外のいわゆるプリミティヴアートが700点、
”世界有数のアフリカ美術のコレクション” というのは過大な表現ではありません。
africanartmuseum.jp 
(館長さんのブログで多くの作品が紹介されています) 

日本では他に得難い貴重なアフリカンアート鑑賞の場だと思います。
strongly recommendedですよ!!
 (東京にあれば年に数回は行くんだけどな~)

by brevgarydavis | 2012-11-03 02:01